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トライアスロン奮闘記

 台風はどこにいるのか?

 シン・ゴジラでも舞台となった木更津の陸上自衛隊の駐屯地に着いて海を見たときまっさきに思った。べた凪ではないか。風はあるのに波は立ってない。

 これはもう覚悟を決めるしかない。

 ということで泳いできた。きさらづトライアスロン

 これまで100mが水泳最大航続距離なのに1.5kmのチャレンジ。海水だし、ウエットの浮力があるからみんな大丈夫とはいうけど、信用できない。

 試泳というものが自分のスタート時間の2時間ほど前にあったのだが、昨日の木更津は24度という気温で肌寒く、体を冷やしたらまずいということでぶっつけ本番で。

 スタートはビーチから一斉に走って海に入る例のやり方ではなく、競技者みんなが海に入って浮かんでいる状態からのフローティングスタートというもの。

 海に入った途端、ウェットスーツのすごさにびっくりした。本当に体が浮くのである。ものすごく浮く。ラッコ状態で背を下にしても足が楽々浮く。逆に体が浮くので立ち泳ぎ、平泳ぎがしづらい。

 号砲一発、ゆっくりとスタートするもののもうまわりの人たちに殴られるわ蹴られるわ、沈められるはぶつけられるわ、引っ張られるわもう大変。なんとか気を持ち直し、人の少ないところへ移動しながら前へ進む。とにかく足腰が浮くから、バタ足はほとんどせず、腕だけで泳ぐ。自然と綺麗なストリームラインが作られるので、いつもよりスムーズに泳げている錯覚さえ。

 しかし、水面下に目印のあるプールとは違いここはオープンウォーター。目標は遠くのブイしかない。3〜4ストロークごとに頭を上げ目標を確認すればいいのだが、そんな余裕もなく、あちらこちらへ。ライフガードのお兄さんに「コース間違えてますよ」と何度も注意された。ジグザグに泳ぎながら海水をガブガブ飲んで周回コースを2周し、なんとかフィニッシュ。手元の時計を見ると35分。予定より早い。

 で次にバイク。

 駐屯地の中を走るわけなので、バイクもランもコースを周回する。飛行機が離着陸する滑走路とそのアプローチの通路を走らせてもらうのだが、風が強くて難儀する。順風ならギアを最重にしてもぐんぐん漕げるが、逆風だと軽めにしてペダルをなんとかクルクル回す。この逆風時に実力者との差がみるみる開く。たぶん全員に抜かれた。

 平坦なコースなので坂道はないが、唯一のハザードがこの風であった。お尻と腰が途中痛む。きっと乗り方が悪いんだと思う。

 最後にラン。

 バイクと並行する通路を走るコース。一周終わった時点で疑問が頭をもたげる。あれ、ここ2週だったよなと。駐屯地の中なのでバイクもランもコースを周回するのである。しかも1周終わったときに順路案内にOD(オリンピックディスタンス)4周、SP2周(スプリントODの半分の距離)とある。あれ? 記憶では2周ではなかったか?

 あまりにも短いので走ってる途中、こちらを追い抜こうとしている人にこれ何周ですか、と聞いたところ、4周との答え。

 え?

 もしかするとSPの案内を間違って記憶してた?

 そうなるともうバイクの3周は自分の勘違い?

 ともかく向かい風の中4周し、ようやくゴール。しかし疑念は晴れてないのでいまいち喜びが浮かび上がらない。達成感もない。

 フィニッシュラインを区切ったところに、以前アメアにいたAさんがいたので恐る恐る聞いてみた。自転車何周だったんですかと。

 答えは6周。

 がーん。

 失格じゃん、これ。

 こんなに頑張ったのに。

 というわけで、朝4時前に起きて準備して荷物積んで運転して寒い中待たされて、ドキドキしながら入水し、頑張ったレースだけど記録にはならなかった。

 終わった後、いろんな方面から完走した? と聞かれる。自分の中では最後10km走ったし完走しているようなしてないような微妙な気分なのだが、完走はしてないので、いやしてない、と答えるのだがこれリタイアでもないし、もうどう説明したらいいのやら。

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