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ジェネリック

 このところお医者さんにいってもらう薬をジェネリックにしなくなった。一時そっちの方がヒップだろうと考えてジェネリックを選んでた。しかし風邪をひくたび、気のせいかもしれないが薬が効かない気がするのだ。なので今年初めのウイルス性腸炎の時、ジェネリックではない薬剤を頼んだ。するとまさに文字通りというかプラシーボ効果で、効いたような気がした。

 そういえば最近、というか先月号の雑誌Beginにも取り上げられていたが、デザイン権というかその意匠権の切れた家具をリプロダクションした家具をジェネリック家具というらしい。言い得て妙である。

 そのジェネリック家具、昔当社にいたスタイリストのアシスタントがそのビジネスを初め一発当てたのであった。羽振りがよく、いつも財布に100万円くらい入れていて蓋が閉まらない。クレジットカードは信用できないといつも大枚を持ち歩いていた。

 いまは以前ほどではないというがそれなりに成功している。当社一部椅子も彼から融通してもらったものがある。

 話題の家具屋さんのお家騒動のニュースを見るたび、こいつのことを思い出す。売り方は違うけど、目をつけた商品は似たようなもんだ。いわゆるジェネリック家具。

 誰かがネットでお父さんの方を擁護して、娘の安売り方針は魂を市場に売り渡したやり方で、父の暖簾を守る姿勢の方を支持するなんてことを言っていたが、所詮ジェネリック。本物ではないのである。そこにブランドしての価値はいかばかりなのだろうか。

 薬のジェネリックは効果もあるし、偽物とはいわれない。しかしジェネリック家具には偽物感がどうしても否めないのだ。

 ジェネリックと書くたび、黒柳徹子の声が頭にこだまする。