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死者の日

 例年、暮れは映画商戦の時期で話題作がわんさかやってくる。とりわけ今年はなんといってもスターウォーズ。配給元のディズニーが公的に上映館を公募しているという。いまでおよそ4分の1は上映が決まっているので今後さらに増えるかも。わりを食うのは他の作品である。

 それでも007のスペクターは、安パイだろう。やはりこちらも歴史のあるシリーズ。そしてダニエル・クレイグボンドの最後の出演と噂されている作品。おのずと期待は高まる。

 先の007シリーズ、スカーフォールの主題歌はアデル。そして今度はサム・スミスとグラミー受賞者が続く。このシリーズはその主題歌の前に作品に引き込むためのちょっとしたクライマックス的アクションがつきものである。今回冒頭の舞台は、メキシコ。ガイコツのお面をつけたり、死者の仮装をして通りを練り歩き、広場に集まる「死者の日」という祝祭日である。

 これはいわばメキシコのハロウィン。開催されるのは11月1日と2日。

 11月1日はカトリックでいう「諸聖人の日」。この日に地獄の蓋が開き、妖精や魔女などのが地上に現れる。その前夜祭がいわゆるハロウィンである。

 映画ではおよそ1500名を超えるエキストラを使ったというから壮大、しかもエレガントである。一度生でこの祝祭日をみてみたいもんだと思う。

 翻って日本。

 たぶん今夜あたり渋谷や六本木では阿鼻叫喚が繰り広げられるであろう。宗教色のまったくないただの悪ふざけ。咎めるつもりはないけれどここまで社会問題化してきたら小言の一言でもいいたくなるのである。

 このなんでも受け入れて自分たちの解釈でビジネスにしていく文化というのがこの日本のいいところといえばいいところなのだが。